「医療費控除って、たくさん医療費がかかった年だけの話でしょ?」——わたしもそう思っていました。
きっかけは子どもの歯列矯正です。矯正費用は保険がきかず、わが家は3人分で相当な額を払ってきました。これが医療費控除の対象になると知って申告してみたら、税金が戻ってきた。それ以来、毎年e-Taxで申告するのが習慣になりました。
この記事では、実際に何年も申告している立場から、対象になるもの・見落としがちなもの・スマホでの申告の流れをまとめます。
※制度の詳細や対象範囲は変わることがあります。判断に迷う場合は国税庁のサイトか税務署でご確認ください。
医療費控除のしくみ(ざっくり)
1年間(1月〜12月)に払った医療費が一定額を超えると、その分だけ課税対象の所得が減り、払った税金の一部が戻ってくる制度です。目安は年間10万円超(所得が少ない場合は所得の5%が基準)。
ポイントは「生計を共にする家族全員分を合算できる」こと。一人分では届かなくても、家族をまとめると意外に超えます。
わが家が対象にしているもの
① 子どもの歯列矯正(これが一番大きい)
矯正は保険がきかないので家計にはつらい出費ですが、子どもの矯正は「成長を妨げないために必要な治療」と認められるケースが多く、医療費控除の対象になりやすいとされています(大人の見た目を目的とした矯正は対象外になることがあります)。
わが家は3人それぞれ違う方法で矯正しました。その費用の記録は子どもの歯列矯正どれを選ぶ?3人で全部やった母の比較にまとめています。
② 家族全員分の通院・薬代を合算
矯正だけを見ていると見落としますが、家族の風邪の通院、歯の治療、処方薬、市販の風邪薬まで含めて合算できます。子ども3人いると、これが積み上がります。
③ 通院の交通費(見落としがちです)
これは知らない方が多いと思います。通院にかかった公共交通機関の交通費も対象になります。バス代・電車代をメモしておくだけで、合計額が変わってきます。
ただし、自家用車のガソリン代や駐車場代は対象外とされています。ここは注意してください。
e-Taxなら、スマホで完結します
わたしはe-Tax(スマホ・PC)で申告しています。税務署に並ばなくていいのが一番のメリットです。
- 1年分の領収書を集めて、家族ごと・病院ごとに集計する(ここが一番の作業。年末にまとめてやると大変なので、箱に放り込んでおくだけでも違います)
- マイナンバーカードとスマホを用意する
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーで、金額を入力していく
- 送信して完了。還付金は後日、指定口座に振り込まれます
初回は戸惑いましたが、画面の案内どおりに進めれば終わります。2年目からは前年のデータが使えるので、さらに楽になりました。
知っておくと得すること
- 5年さかのぼって申告できます。「あの年、矯正で大きな出費があったのに申告していない」という方は、まだ間に合う可能性があります
- 申告するのは、所得が多い方(税率の高い方)がお得とされています。夫婦どちらで申告するか考えてみてください
- 領収書は捨てないで保管を。提出は不要でも、一定期間の保管が必要です
- セルフメディケーション税制という別の制度もありますが、医療費控除とはどちらか一方しか使えません
まとめ
- 子どもの矯正費用は医療費控除の対象になりやすい。払いっぱなしにせず申告を
- 家族全員分を合算。通院の交通費(公共交通機関)も忘れずに
- e-Taxならスマホで完結。2年目からはもっと楽
- 5年さかのぼれるので、過去の分もあきらめないで
矯正費用そのものは減りませんが、戻ってくるお金があるのとないのとでは気持ちが違います。大きな医療費がかかった年こそ、面倒がらずに申告してみてください。


コメント