【体験談】親の介護保険申請の流れと期間|家族の迷いで5ヶ月止まった話も正直に書きます

介護・終活

認知症の父の介護保険を申請したときの記録です。手続きの流れ自体はシンプルなのですが、わが家は地域包括支援センターに相談してから実際に申請するまで、7ヶ月かかりました。理由は書類でも役所でもなく、「家族の気持ち」でした。

この記事では、申請の流れ6ステップと、5ヶ月止まってしまったリアルな理由、認定結果(要介護3以上)までを正直に書きます。同じところでつまずいている方の背中を押せたらうれしいです。

介護保険申請の流れ:全体像は6ステップ

わが家が実際に行った手続きの流れです。

  1. 市区町村の役所または地域包括支援センターに連絡 — 認定申請書をもらいます。うちは地域包括支援センターへの相談からスタートしました
  2. 必要書類の用意 — 認定申請書に記入し、介護保険被保険者証を用意します。うちは紛失していたのですが、マイナポータルから再交付を申請できて、とても簡単でした
  3. 医師に意見書の記入を依頼 — かかりつけ医に認知症の症状について意見書をお願いします。医師の了承が取れると、役所から書類を送ってもらえました
  4. 認定調査・審査 — 調査員の訪問調査と主治医意見書をもとに、介護保険認定審査会で要支援・要介護の区分が審査されます
  5. 認定通知 — 認定区分、利用できるサービス、認定期間などが記載された通知が届きます
  6. サービスの利用開始 — ケアマネジャーさんと相談しながら、ケアプランを作ってサービスを使い始めます

※地域によって細かな流れが違う場合があります。迷ったらお住まいの市区町村の窓口か地域包括支援センターに聞くのが確実です。

わが家が5ヶ月止まった理由:「本人が怒るのが怖い」

流れだけ見ると簡単そうですよね。でもわが家は、ステップ3まで来たところで止まりました。意見書を書いてくださる先生まで見つかっていたのに、です。

理由は、認定調査で父が「ボケ扱いされた」と感じて怒り出すのが怖かったから。父はもともとイライラしやすい性格で、認知症が進むにつれて「ボケ扱い」への怒りが激しくなっていました。地域包括支援センターの方からは「お孫さんなど、本人が言うことを聞きそうな人から事前に説得してもらうといい」とアドバイスをもらいましたが、それがなかなか難しい。母は「もう波風を立てたくない」と消極的になり、そのまま5ヶ月が過ぎました。

介護の手続きが止まる理由は、書類の難しさじゃなくて、こういう家族の感情なんだと身をもって知りました。同じ状況の方、あなたの家だけではありません。

再開のきっかけ:症状が一段階進んだと感じた春

脳の検査から約1年。ボーッとすることが増え、進行が一段階上がった気がしました。家族で相談して、「もう待っていても良いことはない」と手続きを再開。実際に動き出してしまえば、申請から認定まではスムーズに進みました。

認定結果は「要介護3以上」。もっと早く動けばよかった

認定結果は、想像していたより重いものでした。家族は毎日会っているから変化に慣れてしまうけれど、客観的に見た父は、もうかなり介護が必要な状態だったのです。

認定後はデイサービスの利用と福祉用具のレンタルが始まり、母の負担がようやく軽くなり始めました。ただ、父はその矢先に体調を崩して入院することになり、介護サービスを使えた期間はごくわずかでした。「完璧なタイミング」を待って先延ばしにした5ヶ月を、今でも少し後悔しています。

これから申請する方へ

  • 「まだ早いかな」は、たぶんもう遅いくらいです。認定には調査や審査の時間もかかります。迷っているなら申請だけでも進めてください
  • 本人への伝え方は包括センターに相談を。「ボケ扱い」と受け取られない言い方(「保険の手続きだから」など)を一緒に考えてもらえます
  • 介護保険証をなくしていても大丈夫。マイナポータルから簡単に再交付申請できました
  • 家族の「渋る気持ち」も含めて相談していい。手続きの窓口は、気持ちの相談窓口でもありました

父の認知症の気づきから看取りまでの全体の記録は、こちらにまとめています:親が認知症になったら。気づきから介護保険、看取りまでの2年間全記録

最初の相談先だった地域包括支援センターの体験談はこちら:親の認知症、地域包括支援センターに相談したら気持ちが軽くなった話

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